MENU

【連載企画:第1話】看護師が語る更年期障害について


連載企画第1話は、看護師自身や皆様にも同様に起こる女性ならではの悩みの原因とその対応方法を分かり易く語ります。

更年期を攻略

ざくろ・くこの実を中心としたサプリメントがあるのですが、よくメディアの方から問い合わせがきます。その際によく女性特有のホルモンディジーズ(Hormonal diseases)で盛り上がることがあります。「実はわたしも更年期なのか急に暑くなったりして・・・」「とてもだるくて・・・でも仕事しているので本当にしんどいです」「でもこれぐらいで病院に行くほどでもないのかな」「すごく偏頭痛がひどくなって」などなど本当に話題に尽きないガールズトークになります。よく海外のドラマでもホルモンがそうさせるのよって言って泣いたり笑ったりしているシーンもありますよね。
こういう十人十色、千差万別の症状がたくさんの女性を悩ましているのですが、実はこれ、「不定愁訴」と言って、せっかく病院を受診しても様子を見ましょうとか心療内科に行ってみてはなどと片付けられてしまうことがちらほらあるのです。なぜなら不定愁訴とは、明確な原因がわからない色々な体の不調を象徴する医療用語だからです。
ホルモンが起こす作用ですから人によって症状もその感じ方も強さもまちまちです。こうなると処方する薬もなかなか難しいし不定愁訴に対する製薬そのものもありません。
でもやっぱり女性は誰もがこうした症状に悩まされています・・・。

実はわたしも不定愁訴の経験者

実はわたしも現在進行形の経験者です。私の場合、生理痛はまったく酷くなかったのに月経前症候群(PMS)がとにかくつらかった!です。月経前症候群(PMS)を簡単に説明すると、例えば、月経周期が28日の女性の場合、排卵が起きるのはちょうど月経(生理)が始まる14日前になります。この排卵の頃を境に、変動するふたつの女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン」が影響して調子を崩すというものです。これもホルモンディジーズですから、乳房が張って痛いという人もいたら、人によっては、頭痛も腹痛も浮腫もメンタルもと様々な症状を抱えます。また今月は我慢できる程度だったけど、先月はきつかったなぁということもあります。
生理14日前から始まって生理がきて・・・またすぐ来るのがこのPMS。ほぼ憂鬱な1ヶ月です。
ようやくそこも向け出した~と思ったらきました・・・。更年期です。

わたしの場合は、ホットフラッシュという症状

私の場合、体調の変化に気づき始めた最初の頃は40代入ってすぐでした。とにかく首周囲から上が暑い!!ほんとうに暑い!!これで夏を越せるのか??と思うぐらいに暑い。もちろん働いていたので白衣はほぼ毎日リネンに出す始末でした。でも他方では、生理が3ヶ月、半年、と不定期になってきて、私の場合はもう無くなってもいいなと思っていました。
実はこの暑さ・・・ホットフラッシュという症状でした。
ホットフラッシュとは、上半身のほてり、汗、のぼせ感で更年期独特の症状で、更年期障害という病名の中の症状だったのです。
それでも仕事が忙しいのとこんなの病気じゃないし、と放置していたところ・・・このホットフラッシュが夜中まで現れるようになりました。一日5~6回のホットフラッシュまみれの日々。
さすがに夜中に目が覚める訳で熟睡できないのでようやく婦人科を受診しました。
私の場合、医療従事者なのでこれは婦人科受診だなとわかったのですが、内科など他の科目になってしまうと、適切な治療や処方ができません。これは今の医療が細分化されているためにどうしても起こる弊害とも言えます。
婦人科の女医は「あなたそれは夜中に起きていたら大変だったでしょう」と言ってくれてその時ようやくそう言えばしんどかったなと実感しました。また、「生理が止まるのはまだ早いわよ」とも言われ、閉経後の問題について説明してくれ、看護師で医療の知識があっても自分の体になるとこの程度は、という妙な頑張りで体調をごまかしていたことに気づかせてくれました。(でも実は「私もそうなのよ」という先生のオチもありました)

この日から私は定期的な婦人科受診で更年期障害と共に過ごして数年が経っています。
とにかく避けられない加齢と自分の体を調整しながら、かつ本来の体が持つエネルギーの燃費をいつもいい状態に保てるようにと気を配れるようになりました。次回、また記事が書けるならこの経過もお伝えできればいいなと思っています。

補足(更年期障害とは)

※更年期障害とは閉経前後に起こる女性ホルモン、特にエストロゲンの急激な低下によるものをいいます。期間は閉経をはさんで前後5年ぐらいが多いようですが近頃では早い人だと30代後半や40代前半でも起こるようです。障害の症状は、ホットフラッシュ、肩こり、代謝の低下による肥満、不眠、イライラなどがあり、エストロゲンの減少が大脳皮質やその辺縁に影響を与えるため自律神経バランスが崩れ自律神経失調症状などが現れたりもします。

執筆者

圓井 順子

圓井 順子 看護師/メディカルリサーチ株式会社 代表取締役

地元短期大学卒業後に就職するが、幼少期からの看護師になることを諦めきれず、25歳で看護専門学校に入学。現在、メディカルリサーチ株式会社代表取締役として、認知症や遺言作成時における意思能力などについて精力的に講演活動を行なうとともに、民間の法医学研究所として、医療過誤や死因不明、交通事故後の後遺障害などの依頼を多数取り扱う。また、予防医学やがんの啓蒙活動に従事するため、NPOピンクリボンうつのみや理事に就任。