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3月4日「国際HPV啓発デー」:マザーキラー・子宮頸がん予防ワクチンについて

本日、3月4日は、「国際HPV啓発デー」です。

子宮頸がん=マザーキラー

わたしたちは女性でありながら、自分たちの体についてあまりにも無知です。

例えば子宮頸がんはマザーキラーと言われて、ちょうど私たちが妊娠を望むころ、あるいは妊娠、出産をするころが好発年齢のがんです。子宮体がんはこれとは違って閉経以降50代ごろが後発年齢とされています。そして乳がんも30歳から急激にグラフが急上昇する疾患です。

マザーキラーって悲しくないですか?
健康診断を受けていなかったことで、あるいは定期的な健診を怠ったことで、母親になる、母親になった頃に降りかかるがん。

だから健診は法定健診のように決められたものをやるだけでは予防の意味を成しません。なにより女性は男性よりも好発年齢がはやく、子宮頸がんはがんのタイプによって性交渉によるHPVウイルスの感染が原因です。性交渉の若年化もあり、20代からがんのリスクが始まっています。

「あーそうなんですね。なるほど。」と思っても行動しないと!
一年の内の半日ぐらいと思って!思い切って健診を受けてください。

痛いとか忙しいとか・・・
でもあなたの体ではその間にもじわじわとがん細胞をつくっています。
そしてとくに免疫が落ちた時を見計らって増える準備をしているのです。
毎日ですよ。私の体にもあなたの体にもがん細胞が5000個うまれているのですから。

子宮頸がんには健診のほかにワクチンがあります

副反応の問題もありましたが、どんなワクチンでも副反応は残念ながらあります。それがどの程度でどのようなものなのかを知った上で受けるのか受けないのかを選択しましょう。
ちなみに私は自身の子が高校1年生のときに、子宮頸がんワクチンを受けさせました。今から約10年ほどまえです。当時は2価と4価がありました・・・価??ってなりますね。価は予防するHPVウィルスの種類の数だと思ってください。

最も新しいワクチンは9価といって9つのHPVウィルスを予防できます。
9つのHPVウィルス??
実はHPVウイルスは100のタイプがあるといわれています。その中でもハイリスクでがんになるものローリスクなものなどと分けることができます。
通常は免疫がウィルスをブロックしてくれるのですが、体調が悪いとか風邪など自分でもわからない体調の変化で、時に感染してしまいます。

HPVウイルスは主に性交渉で感染します。性交渉をもった女性なら80%もの人が、一度は感染する・・・のです。驚きの数字ですね。

たとえば100種類以上と言われるHPVウィルスをリスクで分けると・・・
高リスク型HPV
16・18・31・33・45・52・58など

低リスク型HPV
6・11など

これらのウイルスは子宮頸がん、尖圭コンジローマという会陰部や肛門周囲にできるイボのようなものオーラルセックスのケースで感染すると口腔内や口唇のヘルペス・・・

子宮頸がん予防ワクチンは上記のような性感染症にも予防効果があるされています。

性交渉で感染するので、オーストラリアでは2018年から12~13歳の男女に無償で9価ワクチンを無料接種、ドイツはもっと以前にそうしています。

これにはピンポン感染というのですが、女性が予防していても男性から感染しますので、双方に感染させないという考え方と、もう一つ、中咽頭がん、陰茎がん、尖圭コンジローマなどに感染させないためでもあります。

子宮頸がん予防ワクチンには以下に記載していますが、もちろん副反応のリスクはあります。ですが打たないリスクもあります。そして子宮頸がんワクチンと言いながら、ハイリスクのHPVウィルスから体を守ってくれるワクチンでもあります。

費用は公費助成があります。お住いの自治体にお問い合わせください。
厚生労働省
子宮頸がん予防ワクチンの接種を受ける皆さまへ

執筆者

圓井 順子

圓井 順子 看護師/メディカルリサーチ株式会社 代表取締役

地元短期大学卒業後に就職するが、幼少期からの看護師になることを諦めきれず、25歳で看護専門学校に入学。現在、メディカルリサーチ株式会社代表取締役として、認知症や遺言作成時における意思能力などについて精力的に講演活動を行なうとともに、民間の法医学研究所として、医療過誤や死因不明、交通事故後の後遺障害などの依頼を多数取り扱う。また、予防医学やがんの啓蒙活動に従事するため、NPOピンクリボンうつのみや理事に就任。