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医療から健康食品へ。CBD(カンナビジオール)の誕生とブームが巻き起こるまでの歴史とは

近年、健康食品やサプリメントとして世界中で脚光を浴びているCBD(カンナビジオール)ですが、実は人気を博すまでは10年以上にも及ぶ研究と正しい情報を発信し続けた人々の歴史があるのです。

  • CBDとECS(エンドカンナビノイドシステム)の発見
  • CBD製品が生まれたきっかけ
  • CBDオイルの効果と医薬品の承認

今回は、日本ではあまり知られていないCBDの歴史について、上記の転換期となった3つのポイントに着目して解説します。
なお、本記事についてはCBDの専門家である正高佑志医師のYouTubeチャンネル「Japan Green Zone」や著書などから学んだ情報をもとに作成しています。
これからCBDについて理解を深める人にとっては土台となる知識になるので、ぜひ最後までチェックしてください。

CBDの発見は1963年

大麻草から抽出される成分であるCBDが初めて発見されたのは、1963年のことでした。イスラエルの大麻研究者で「医療大麻研究の父」とも称されるラファエル・ミシューラム博士によってCBDの構造式が明らかになったのです。
さらに1980年にはてんかんに対して有効であることも報告されていますが、当時はCBDの抽出元である大麻草は、国際条約によって厳しく規制されており、食品はもちろん、医薬品としても実用化にはつながりませんでした。

ECS(エンドカンナビノイドシステム)の発見でCBDが研究対象に

初めてCBDに大きな注目が集まるきっかけとなったのが、体のバランスを整える作用を司っている「ESC(エンドカンナビノイドシステム)」の発見です。

ECSは内因性カンナビノイド、内因性カンナビノイド受容体、内因性カンナビノイド分解酵素を合わせた総称であり、1990年代にアメリカの国立精神衛生研究所や日本の帝京大学などで次々と発見されたのです。
また、ECSは偏頭痛、過敏性腸症候群、線維筋痛症などの体の不調と深く強く関連しており、拒食症、ADHD、うつ病にも関与している報告もされました。

このようにECSと医療に関心が集まるなか、CBDはESCの1つである「内因性カンナビノイド」を元気にして様々な疾患に対して効果があるという期待が高まり、研究対象として取り上げられるようになったのです。

CBD製品の登場

医療分野や研究としてCBDが集まったものの、1990年代ではCBDが市場に流通することはほとんどありませんでした。
その大きな理由は前述した国際的な大麻の規制と、CBDを大量に含む大麻草が存在せず製品化が困難だったことが挙げられます。

その潮流が大きく変わったのは1996年でした。カリフォルニア州で医療用大麻が解禁され、合法的に大麻を栽培、販売できるようになったのです。さらに2009年のある日、同州にある大麻専門の検査場「スティープヒル」で、大量のCBDを含む突然変異の大麻草が発見されました。

そしてスティープヒルを運営するディアンジェロ兄弟がこの大麻草に可能性を見出し、栽培した農家に栽培を依頼したことが、CBD製品が一般人の手に届くための足掛かりとなったのです。

CBD製品の医薬品の承認

CBD先進国のアメリカで、ひときわ大きな注目を集めたのが「シャーロット旋風」です。コロラド州のシャーロット・フィギーという難治てんかんを患っている少女に、高CBD品種の大麻から精製したCBDオイルを飲ませると、多いときには1日100回も起こっていたけいれんが止まったのです。

この事実をもとにしたドキュメンタリー番組「WEED」が2013年に全米で放映され、CBDの認知度は飛躍的に向上しました。
さらに2018年に「エピディレックス」というCBDオイルが、医薬品として承認を受けました。これを受けてCBDの研究はますます盛んになり、2021年5月時点で研究論文が3864本も発表されています。

健康食品、ヘルスケア製品としてのCBD

標準医療の医薬品としてCBDが提供されるにつれ、CBDの認知度も向上し、現在のアメリカでは健康食品として多種多様なCBD製品が発売されています。

  • CBDコーヒー
  • CBD入りポップコーン
  • CBD入りエナジードリンク
  • CBDクリーム

CBDを添加した健康食品はもちろん、美容関連製品も人気が高く、2019年に行われた調査ではアメリカ人の14%が何らかの形でCBD製品を使用していることが明らかになっています。

CBDの歴史を知り、正しい知識を手に入れよう

CBDの歴史について大まかな流れと、ポイントを解説しました。CBDそのものの発見から、現在のブームに至るまで40年以上経過していることや、実用化されたのはつい最近であることなど、意外な事実がたくさんあったのではないでしょうか。
これからもメディカルリサーチシンクタンクでは、CBDの正しい情報を発信していきますので、興味がある方はぜひ他の記事も読んでみてください。

※参照:著 正高佑志「お医者さんがする大麻とCBDの話」
※参照:YouTubeチャンネル「Japan Green Zone」