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【医療者と学ぶ】代表的なCBD(カンナビジオール)製品、オイル・リキッド・グミとは

CBD(カンナビジオール)は、海外では治療薬として研究が進んでいますが、同時にヘルスケア製品や健康食品としての利用が活発化しています。日本ではまだまだ一部の人たちかもしれませんが、警戒感は徐々に薄れつつあるようです。

そこで今回は、どういった製品にCBDがどのように使われているのか、またその使用方法について、正高佑志先生(一般社団法人 GREEN ZONE JAPAN 代表理事)のYouTubeチャンネルを参考にまとめました。

CBDオイルとは

ほぼ純粋なCBDの結晶を、オリーブオイルやココナツオイルなどに溶かして製品化したのが「CBDオイル」です。

代表的な使い方は舌下摂取です。舌の下に数滴落とし2、3分以上待ってから飲み込む方法です。

CBDオイルをすぐに飲み込んだり、飲み物・食べ物に混ぜて取ったりすると、胃や肝臓を経てから血液に入ります。吸収するまでに時間がかかるうえに、肝臓で分解されるなど全身に循環する割合(生物学的利用能)も減ります。
一方、舌下摂取すれば、毛細血管から直接的に血液に入るために、効果が出るのが早くなるのです。また、持続時間も長めなので、てんかんの発作予防に用いられることが多い方法です。

とはいえ、CBDオイルをそのまま飲んだり、あるいは、飲み物に混ぜたりするのも珍しい摂取方法ではありません。
特にカプセル化されたものであれば、サプリメント感覚で気軽に利用できるでしょう。生物学的利用能が減る半面、時間を掛けて吸収する分、効果はより長く持続します。
さらには、皮膚炎の対策や痛み止めなどとして肌に直接塗ることも可能。色々な使い方ができるのがCBDオイルの特長です。

CBDリキッド(Vape)とは

CBDはVape(電子たばこ)による摂取も可能です。使われているCBDはオイルと同様にほぼ純粋なもので、加熱して霧状にする液に溶かしてあります。
この液が「CBDリキッド」で、CBDの濃度だけではなく、味や香りもさまざまなものが製品化されています。使う機器も特別なものではなく、通常のVapeです。吸い方も変わりません。

またCBDリキッド(Vape)は、肺から血液中に取り込むので、舌下摂取以上に急速にCBDが全身に行き渡るため、生物学的利用能でも舌下摂取より高いとされています。半面、効果の減少も急速です。
これらの特徴を考えると、一気に不安感が高まりそうな時や体の痛みをすぐに和らげる目的での使用が考えられます。

ただ、厚生労働省の発表によると、CBDと同じ大麻成分「THC(テトラヒドロカンナビノール)」が含まれているVape(電子たばこ)が原因と疑われる肺疾患などの健康被害症例も報告されています。証拠が不十分であることにも言及されているうえ、CBDとの関連性は明らかになっていないものの、Vapeを購入する際は上記の報告についても考慮する必要があるでしょう。

また、日本ではTHCが含まれる製品は厳しく規制しており、基本的には国内で入手することはできません。ただ、海外のCBD製品には微量のTHCが含まれている場合がほとんどなので、なんらかの間違いで流通してしまう恐れもゼロではないので注意が必要です。また当然、海外でTHCが含まれるVapeを購入した際も国内への持ち込んではいけません。

※出典:厚生労働省「電子たばこの注意喚起について

CBDワックスとは

含まれているCBDの精製方法や濃度がほかとは大きく異なり、摂取した「実感」を求める人に人気があるのが、CBDワックスです。

国内で出回っているCBDワックスの多くは、国内で禁止されているTHCのみを取り除いた成分(カンナビノイド)が含まれています。この種のCBDを「ブロードスペクトラム」といい、専門家の間では、「純粋なCBDであるアイソレートよりも効果が高い」が一般的な見方とされています。

「ワックス」といっても、硬さはメーカーごとに違いがあり、はちみつのようにぬるっとしたものから軟膏(なんこう)状態の硬いものまであります。CBDの濃度は低くても60%前後、高いものは90%台のものまであります。
また、使用方法や目的が同じなので、固体のものもCBDワックスの一種として紹介されることが珍しくありません。濃度はワックス以上に高く、ほぼ100%に近いものもあります。また、固体のワックスのCBDはアイソレート(CBD単体)であることも覚えておきましょう。

形状に関わらずCBDワックスの摂取方法は、「ヴェポライザー(専用Vape)」と呼ばれる機器を使用することが一般的で、電熱コイルが仕込まれている先端に耳かき1さじほどのワックスや固体を入れて、熱で気化させて逆側から吸い込みます。

CBDグミとは

CBDワックスのようなツールが必要なく、初めての人でも気楽に試せるのが、CBDグミです。リラックスしたいときや夜寝る前に安眠を期待してなど、どんな場面でも手軽に摂取することができます。

CBDグミに使われるCBDには、ブロードスペクトラムとアイソレートもあり、濃度も様々です。生物学的利用能は他の比べると高くはないものの、効果の長い持続時間が期待できます。
すぐに噛んで飲み込むのではなく、舌の下に入れて、じっくりと溶かして摂取することを意識してください。
また、眠気を誘う副作用もあるとされているので、運転する際の摂取は控えましょう。

CBDの含有量や品質は要チェック!

様々なCBD製品が登場していますが、なかには名前ばかりのものもあるようです。これは、ほかのヘルスケア製品や健康食品と変わりはありません。

効果の高いCBD製品を手に入れるためのチェックポイントのひとつは「含有量」です。一見割高だと思っていても、含有量まで考慮すると割安な製品が見つかる可能性があります。
あるいは、ほとんどゼロに近いのに、大々的にCBDをアピールしているものもあるかもしれません。

メーカーや販売業者もチェックしましょう。現在、CBD製品のメインの販売ルートはネットショッピングです。残念ながら、信用できるメーカーや販売業者ばかりとは限りません。ほとんど情報のないところは避けたほうがいいでしょう。

何より、必ず確認をしなければいけないのは「THCを含有していない」ことです。

また、取り方やタイミングも大事です。CBD製品はまだまだ高価なので、できるだけ効率よく使いたいものです。

メディカルリサーチシンクタンクでは、CBDの正しい情報発信を行っておりますので、ぜひ他記事もチェックしてみてください。

※参照:著 正高佑志「お医者さんがする大麻とCBDの話」
※参照:YouTubeチャンネル「Japan Green Zone